産業医から見た大学の安全衛生 講師(西千葉地区産業医) 中田 暁
平成16年4月以来、工学部・薬学部などを中心に西千葉地区の産業医巡視を行ってまいりました。また折にふれキャンパスを見ていて、気づいたことをお伝えしたいと思います。私は一般企業で7年間専属産業医を行っておりました関係で、どうしても企業と比較してしまいがちになる面はありますが、製造中心の企業と研究・教育中心の大学とではその安全衛生のありかたも自ずと異なることを実感しています。例えば大学では企業と比べ多種類の化学物質を扱っています。それだけ管理が難しい面もありますが、各研究室がそれぞれの工夫をして対処していることもわかりました。ただ、安全面について言えば、大学にはまだまだ改善すべき箇所があるのも事実です。例えばガスボンベが廊下に寝かせて置いてあったり、実験室内のガスボンベに転倒防止措置がほどこされていなかったりするケースもありました。そこで今回は、職員・学生の皆さんに守っていただきたいことをいくつか列挙します。
これ以外にも、危険はどこにでも潜んでいますので、細心の注意を払って皆さんに安全なキャンパスライフを送っていただくことを切望します。その際、平成16年に当機構が発行し、全職員に配布された「安全衛生管理マニュアル」をご活用ください。 |