「 一般健常人血液検体を用いた末梢血細胞外遊離クロマチンに関する基盤的研究 」
について

  この研究は千葉大学大学院医学研究院の倫理審査委員会で,人権擁護の面を含め その倫理性について検討を受け承認されています。

(1) 研究の目的および意義

  がんの罹患率は年々増加し、2019年の1年間で99万人が新たに癌と診断されており(男性56万人、女性43万人)、男性の65%、女性の51%は一生涯で一度は癌と診断されております。
  癌は早期発見により死亡率が低下することが知られており、簡便でかつ確実な検査方法が求められております。
  我々が世界で初めて見出した血清中に存在する遊離クロマチン(と命名)はがんの早期発見に有用である可能性があり、健常人の血清と患者さんの血清を比較し、その有用性を見出すことを本研究の目的としました。


(2) 研究の方法・スケジュール

  千葉大学の職員健康診断で採血を実施される方で当研究に同意いただける方が対象です。参加される方の保存血清中のDNA・クロマチンを解析し、既存のデータと比較して評価します。参加される方の年齢,性別,身長,体重,(女性の場合)閉経状況,合併症,既往歴,内服薬など、採血結果(AST,ALT,ALP,g-GTP,総ビリルビン値,血清アルブミン値,血清クレアチニン値,白血球数,好中球数、ヘモグロビン値,血小板数など.)を検討項目として照合いたします。いずれの情報も十分な配慮の上取り扱います。


(3) 予想される危険性

  研究用に採血時に10mLの採血追加にご協力をお願いします。この量は、医学的にみてあなたの健康に影響を与えないと考えております。


(4) 同意しない場合でも不利益を受けないこと

  この研究に協力するかどうかは,あなたの自由意思で決めて下さい。同意しないからといって,それを理由にあなたが不利益をこうむることは一切ありません。


(5) 同意した後,いつでも同意を撤回できること

  一旦同意した場合でも,不利益をこうむることなくいつでも同意を撤回することができます。その場合,提供していただいた試料等や研究の結果などは廃棄され、検査記録な どもそれ以降は研究目的に用いられることはありません。
ただし,同意を取り消した時点ですでに研究結果が論文などで公表されていた場合のように,研究結果を廃棄することができない場合があります。もちろんこのような場合でも,個人を特定できる情報が公表されることは一切ありません。


(6) 個人情報の取扱いについて

  あなたから提供された情報などのこの研究に関するデータは、個人を特定できない形式に記号化した番号により管理されますので、あなたの個人情報が外部に漏れることは一切ありません。 この研究から得られた結果が、学会や医学雑誌などで公表されることはあります。 このような場合にも、あなたのお名前など個人情報に関することが外部に漏れることは一切ありません。なお、この研究で得られたデータや検体(血液、組織など具体的に)は、10年後にはすべて廃棄いたします。その際も、個人情報が外部に漏れないよう十分に配慮いたします。

  詳しくはこちら → 同意説明文書のPDFのリンク/ 研究計画書のPDFリンク
    本研究に関するお問い合わせ先 → 千葉大学大学院医学研究院臓器制御外科学
     住 所:千葉県千葉市中央区亥鼻1?8?1 電 話:043-226-2269(臨床研究室)
     田護