各種指針

千葉大学における化学物質の適正な管理に関する指針

平成18年8月1日
千葉大学総合安全衛生管理機構

千葉大学における化学物質の適正な管理を行うにあたり、各部局において次の事項を実施するものとする。ここに述べる化学物質とは、放射性物質を含め、広く大学内で取り扱う化学物質を指す。

(1) 管理体制の整備

ア 責任者の明確化
化学物質の適正管理に係る責任者を明確にすること。
イ 災害及び事故への対応
  • (ア) 災害及び事故に伴う化学物質による環境汚染を未然に防止するための対策を講じること。
  • (イ) 化学物質の輸送や保管の際の災害及び事故を想定し、適切な対応策を講じること。
  • (ウ) 万一災害及び事故が発生した場合は、すみやかに総合安全衛生管理機構に報告すること。
ウ 化学物質を含む廃棄物の適正処理
  • (ア) 化学物質を含む廃棄物の発生の抑制に努めること。
  • (イ) 排出部局が責任を持って化学物質を含む廃棄物の適正な処理を行うこと。 なお、実験廃液等、液状化学物質の最終処理は総合安全衛生管理機構環境安全部(廃棄物管理施設)にて行う。
  • (ウ) 化学物質を含む廃棄物の処理を委託する場合は、産業廃棄物管理票(マニフェスト)の使用、処理現場の確認、 受託業者を監督する都道府県又は市への受託業者の廃棄物処理に係る許可の確認等を実施すること。
  • (エ) 教職員が退職する場合、その後不要となる試薬等は、各部局の安全衛生責任者及び当該教職員が、 関連法規に則り、責任をもって適正な廃棄処理(各部局における予算措置を含む)を行うこと。
エ 研究室・実験室内の表示
  • 研究室・実験室内の適切な箇所に管理体制図、化学物質の安全情報、災害及び事故対応措置、緊急時の連絡先、 機器及び配管等の点検のポイント等、必要な事項を表示し、教職員・学生への周知徹底を図ること。
  • (2) 情報の収集及び整理
    取扱い化学物質製品の成分、物理化学的性状、危険性及び有害性、関連する法規、汚染及び事故の事例等の情報を収集し、整理すること。
  • (3) 受入れ、保管及び使用の量及び方法の把握
    化学物質の受入れ、保管及び使用の量及び方法を把握し、整理すること。 また,化学物質による環境汚染の未然防止を目的としたPRTR制度(Pollutant Release and Transfer Register,化学物質排出移動量届出制度)がある。 これにもとづき,総合安全衛生管理機構では,毎年4〜5月に指定された化学物質に関して前年度の化学物質の使用量および移動量の調査・集計をするので, 期限までに調査票を提出すること。
  • (4) 使用量及び排出量がより少ない技術の導入及び機器の使用
    • ア 工程管理対策
      作業工程の合理化等により、危険性及び有害性の高い化学物質から順次使用量及び排出量の削減を図ること。
    • イ 代替物質の導入
      使用する化学物質の危険性及び有害性を評価し、より危険性及び有害性の低い物質を導入すること。
  • (5) 回収、除去及び処理のためのより効率的な技術の導入及び設備の使用
    廃棄物中の化学物質の回収、除去及び処理のための分別貯留等を行うこと。