「大学の特色に適応可能な結核検診マトリックスの作成のための
大学生クォンティフェロンTBゴールドの調査研究」について

    (1)研究の目的および意義
    日本では、結核患者さんの数は少なくなり、現在の罹患率(病気の人の割合)は、約15人/10万人となっています。千葉大学では、健康診断で毎年7000人程度学生の皆様の胸部レントゲン写真を撮影し、年間2人程度の結核患者さんを発見しています。
    しかし、世界には、アジア・アフリカ地域など罹患率が100人/10万人を超える地域もあります。毎年約1000人の外国人留学生の皆さんを主にはアジア地域から受け入れており、また、海外へ留学するプログラムも多数あります。そうった留学生や留学経験のある学生さんが、在学中に結核を発病することがあります。
    結核は、感染してから発病するまでに半年から2年もしくはそれ以上の期間がある病気で、感染したことが分かった時点で発病予防の治療を受けることで結核発病確率を下げることが可能です。
    そのような、「結核に感染しているがまだ発病していないし、それゆえに他の人にうつすこともない」という状態を、潜在性結核感染症(LTBI)といい、この状態で治療を行うことが、今後、日本や世界の結核患者を減らすために必要ではないかと考えられています。 今回の研究では、この潜在性結核感染症(LTBI)を見つけるための血液検査「クォンティフェロンTBゴールド」(QFT検査)を採血して調べます。その結果と、定期健康診断で行うWeb問診と胸部レントゲン写真やその他の検査項目の結果を集計し解析することによって、健康診断では、どのような学生さんに、胸部レントゲン検査とQFT検査を行うと、効率的かつ学生さんの負担が少ない形で、結核および潜在性結核感染症(LTBI)の患者さんを見つけることができるのか(本研究における結核検診マトリックス=大学の結核検診を行うための「対象者選定」「検査方法」の基本的な規則)、を知るのがこの研究の目的です。
    そのことによって、大学学生健診での学生さんの負担(時間やレントゲン被曝等)、大学の負担(検査費用など)などを減らしていくことがこの研究の意義です。

    (2)研究の方法
    研究にご協力いただける学生さんの条件

    千葉大学の学生で
      1. 千葉大学が行う健康診断で血液検査を含む検査を受ける学生さん
      2. 健康診断で二次検査に来るように指導された学生さんのうち、医師が各種採血検査の必要があると判断した学生さん
      3. 留学や実習のためQFT検査(結核の有無の検査)結果を含む診断書の作成を希望される学生さん

    研究の方法
    同意が頂けた学生さんからは、健診や二次検査用の採血に引き続いて、研究用採血を採血管3本に各1ml合計3ml行います。
    研究用採血の3本は全て「クォンティフェロンTBゴールド」(QFT検査:結核の感染の有無を調べる検査)に使われます。
    QFT検査は、千葉大学が健診用検体検査の委託を契約している検査機関で行われます。検査終了後、採血した血液検体は、検査機関が適切な方法で破棄し、保管はいたしません。
    検査機関から届いたQFT検査結果は、皆さんの健康診断結果とともに総合安全衛生管理機構健診サーバーに保管されます。同意を撤回された場合も、健診サーバーには結果が保管されます。
    研究に使用するデータは、QFT検査のほかに、健康診断で行った検査結果・測定項目です。それらは、学生番号・氏名・生年月日(個人識別情報)を削除して研究解析に使用します。
    研究解析は、学生さんの問診から得られた背景と健康診断で行った検査結果、QFT検査結果の関連の強さなどを解析します。

    研究の期間
     平成 28 年 2 月 5 日 から  平成31年 3月 31日まで

    (3)研究究担当者と連絡先(お問い合わせ窓口)
    【研究実施責任者】
     千葉大学総合安全衛生管理機構 潤間 励子
    【連絡先】千葉大学総合安全衛生管理機構 
     電話 043-290-2214  FAX 043-290-2220
      E-mail :